当分院の由緒

社殿創建 明治43年9月23日
宗祠 出雲大社【島根県出雲市大社町】
御祭神 主祭神 大国主大神



 本町開村の移住者である十津川衆(十津川村の士族)は、移住前の明治4年、奈良県十津川村において祖霊祭祀(それいさいし)(先祖祀り)を、仏教から我国古来の信仰である神道に改めました。

 この事によりそれまでの仏教の宗派に変わる神道の教派を定める必要性が生じました。一村の協議の結果、福徳の神として知られ、魂の安寧をこの世・あの世の隔てなく守護される大国主大神をお慕い申し上げる出雲大社教に定め、一村を挙げて出雲大社教の教徒になりました。明治18年の事で御座います。
 ゆえに明治23年、開拓の為に入植をした十津川衆はすべて出雲大社教の教徒でした。以来、開拓の辛苦にも「出雲の祈り・祖霊冥福の祈り」を心の柱として開拓の難儀を乗り越えて、労苦二十年の成果を御造営に捧げ当分院社殿を建立致しました。明治43年の事で御座います。

 以来百年、福徳の神として衣食住の安泰を守り、己が命の根方である先祖の冥福を守護される大国主大神への敬慕と感謝の真心は「出雲の祈り」として子々孫々に継承して今日に到ります。

 平成21年7月19日には 社殿造営百年奉謝大祭が出雲大社教管長 千家達彦(せんげみちひこ)公 斎主の許、厳粛な中にも晴れやかにお仕えされました。
 今日、由緒ある分け宮として分院の尊称を特に許され、祖霊祭祀はもとより、道内各地より『幸せのえにしを結ぶ縁結びのお社』として御参詣を戴いております。